今こそステータスカードについて語ろう【aloha川越 vol.66】

こんにちは。
aloha川越です。

今回はステータスカードについてお話します。

aloha川越では、周辺の企業様から様々な内職作業を請け負って、施設のご利用者様にお仕事として資材を提供しています。
そうした作業の進捗状況を明示するアイテムとして生まれたのがステータスカードです。

最初は作業の度にいちいちメモ書きで「○○まで完了」「完成品」「未検品」「検品済」「不良品」などと書いて資材のケースに貼ったりしていました。
ある時、このメモをラミネート加工して再利用しようとの思い付きでカードを作成した際のブログがこちらです。

検品済【aloha川越 vol.9】

過去のブログでも述べた通り、筆者等はかような手作りの風合いを好んでいたのですが、、
夢の中で啓示を受けたという施設長の妙案により

諸々の事情により

この度は並々ならぬ決意を以て、従来のそれとはまったく趣を異にするステータスカードを新たに作成する感じの流れになったのでした。
(ある時から施設長は何かに取り憑かれたようにステータスカードがどうのこうのと言い始め、周囲の職員さん等をたいそう心配させたとのことです)

新しいステータスカードは手書きではなくPCのフォントを使った訳ですが、そんなことは別に重要ではありません。
どちらかというと「ステータスごとに色を分ける」という事こそが重要だったのです。
換言すれば「色を分ける」というのが、今回のステータスカードの特徴の一つなのです。

例えば「未検品」というカードがあります。このカードが掲示してある作業物は「完成はしているものの、まだ最終的な検査が済んでいない」という事を意味しています。
この場合のステータスは「未検品」というステータスになります。
そして、「未検品」というステータスを表すべきカードの配色を仮に「黄色にする」と決定したならば、他のステータスを表すカードの配色を黄色にすることは許されないのです。IDをユニークな値にするように、意味を帯びた色彩もまたユニークな色でなければならない、ということです。
このような規則のことを

1ステータス1カラーの法則

と言います。(いま勝手に命名しました)

くどくど述べましたが、「未検品」の例で言えば遠目から見ても色が黄色と言うことさえわかれば0.1秒で「これは未検品だ!!」と反応できるというだけのことなんです。

ということで、色々なステータスを色々な色画用紙に印刷し、ラミネート加工をしていきました。
ちなみに、どのステータスに何色を対応させるかは投票によって民主的に決めました。

今回作成したステータスカードのもう一つの特徴は「ワイルドカード」を設定したことにあります。
ワイルドカードというのは、要するに何にでも対応することができるカードのことです。

作業の行程数が増えると、当然ながら作業のステータスも増えていきます。
増えていく作業工程数に応じて、考えられる限りのあらゆるステータスカードを作成するのは得策ではありません。
また、お仕事によっては単発の依頼による仮初の作業や、一年のうち特定の季節だけ入ってくる作業もあります。
一時だけの作業のために、新しいステータスカードを作成するのは得策ではありません。

このような場合に対応するため、ワイルドカード方式を採用することにしました。

バイタル…右脳…ラジオ…雷…ロボット…UFO…骸骨…

上の写真のように、あらかじめ色々な種類の絵柄を印刷したカードをたくさん作っておきます。
そしてこの絵柄に対して、それぞれのステータスを符合させるのです。

この写真の例では、所定のホワイトボードに各ワイルドカードと各ステータスとの対応を書き表しています。
これにより、例えば「作業物に対してクランプを装着する」という工程が終了した当該作業物に対して、いちいち新たなステータスカードを作らなくても、或いは毎回「クランプ済み」というメモを書かなくてもよくなります。

コンテナの側面に掲示されたステータスカード(バイタル)

この場合はただ、バイタルの絵が描かれたステータスカードを当該作業物に対して掲示すればいいのです。

ちなみにワイルドカードは余った画用紙で作ったので配色が被っていたりします。

結局、「未検品」「検品済」「不良品」といった普遍的に使われるであろうステータスについては専用のカードを作成し、それ以外の非普遍的なステータスはワイルドカードを暫定的に利用するという使い分けをすることで、全ての作業に柔軟に対応することができるのだそうです。

以上、aloha川越のステータスカードについてでした。

~余談~
施設長は自ら考案したこのカードを相当気に入っているようですが、他の職員さん等からは呆れられているそうです。

Bye✋